感動するミステリー映画を探している方に ～容疑者xの献身～
容疑者ｘの献身とは
テレビドラマ「ガリレオ」の劇場版であり、原作は東野圭吾の同タイトルの推理小説である。以下あらすじ
花岡靖子は娘・美里とアパートに二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定し、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。湯川は当初傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。 wikipediaより引用
容疑者ｘの献身のキャストは
- 湯川学（ガリレオ）＝福山雅治 意外と出てこないが締めるところは締める
- 石神哲也＝堤真一 名演技である。冴えない役のイメージに近づけるため髪を自分で抜いて映画に臨んだらしい。
- 花岡靖子＝松雪泰子 この方も最後は素晴らしい演技必見です。
- 草薙刑事＝北村一輝
- 内海薫＝柴咲コウ 実は原作小説には出てこない
容疑者ｘの献身のここが面白い
本格的なミステリー映画としての面白さ
原作者が東野圭吾というだけであってミステリー映画として完成度が高い作品である。「あれ、もう犯人も、殺害方法もわかってるんじゃないの？」って思っても実はなかなか答えにたどり着かないようになっていて、最後は「あ～そーいうことか～」と感心させられる。それもそのはず、原作小説は2006年度のミステリー小説の様々な賞を受賞しているのである。そのほかにもこの映画には様々な伏線や深い理由がある。その一つで私が一番驚愕したのが、石神が「四色問題」を解いている理由である。四色問題（四色定理）とは
厳密ではないが日常的な直感で説明すると「平面上のいかなる地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗り分けるには4色あれば十分だ」という定理である。 wikipediaより引用
というもので、簡単に言い換えると「隣同士が同じ色になってはいけない」ということである。この「隣同士になってはいけない」というのは石神と花岡親子のことでもあったのである。
石神というキャラの魅力
この映画の主役は誰なんだろう？という話になったとき、その答えはもしかしたら二つ出てくるのではないだろうかと思う。というのもこの映画は「ガリレオ」というテレビシリーズの劇場版なので、主役はもちろんテレビシリーズでも主役だった「ガリレオ」こと湯川学でしょ～という考え方。もう一つの考え方が映画にのみ出てくる、湯川学の友人である石神哲也が主役であるという考え方があるからだ。ミステリーものの作品の主役となるのは大抵が答えを導き出す人であると思う。今回の映画もそれは湯川学であるのだが、私は主役は石神であると思う。というのもこの映画は石神という人間の「不器用であり自己犠牲的な深い愛の物語」であるからだ。石神は湯川も認めるほどの数学の天才で、映画を見ていてもなにを考えているのかわからないし、全然共感も覚えないのだが、最後の場面で見せる感情的な姿（堤真一の名演技）で本当に涙腺を持っていかれてしまう。この映画の最大の見どころだと私は思う。
主題歌「最愛」が引き立てる
KOH+という福山雅治と柴咲コウの音楽ユニットによる「最愛」という曲が主題歌になっている。エンディングで「最愛」が流れるのだが、最後の感動的なシーンと柴咲コウさんの切ない歌声で涙が止まらなくなります。歌詞も映画の内容とリンクしていてグッときます。福山雅治さんver.もあるのですがそれもまた良し。
容疑者ｘの献身はどうやって見る
DVDのレンタルもしくは動画配信サービスを利用することで見ることが出来ます。現在（2019.12/04）視聴可能な動画配信サービスとTSUTAYAのDVDを家に居ながら借りれるオンラインレンタルサービスのリンクを貼っておきますね。
まとめ
- 容疑者ｘの献身はテレビドラマ「ガリレオ」の劇場版
- 原作は東野圭吾の推理小説
- キャストは福山雅治や堤真一など豪華である
- 堤真一演じる石神というキャラが魅力的
- 動画配信サービスやDVDレンタルで見ることが出来る
石神のような不器用な愛の形も個人的にはかっこいいと思う。
